Past Events
Phidias Trio vol.12 “Beyond Three Voices”
2025/5/31(Sat)
Start /15:00 open / 14:30
KMアートホール
三つの声―響き合い、生まれる音楽
すべての楽器、すべての演奏者には、それぞれの“声”がある。ヴァイオリン、クラリネット、ピアノ――異なる“声”を持つ三つの楽器が重なり合い、一つの響きとなるとき、どんな音楽が生まれるのか。
発音の仕組みも音色も異なる三つの楽器。作曲家たちはその違いを巧みに生かし、響きを緻密にデザインすることで、多彩な表情を生み出していく。そこに生まれるのはトリオとしての“声”であり、同時に、それぞれの楽器が持つ“声”の新たな一面でもある。
今回の公演では、ソロ・デュオ・トリオ と編成を変えながら、7つの作品を通して“声”の可能性を探求する。三つの声が響き合い、溶け合い、新たな音楽へと広がっていく瞬間を、ぜひ体感していただきたい。
プログラム
トーマス・ヴァリー:lup fränzi V (2023 初演)
レベッカ・サンダース:The Under-Side of Green (1994)
シャーロット・ブレイ:Chant (2017)
フリードリヒ・ツェルハ:8つのバガテル (2009) より I、II、VI、VII
ドナルド・バウステッド:
Sunday solos (2020)より The Bitter Taste、Line
The Dream (1992)
3 Miniatures for solo clarinet (1984)
2024.12.13
Phidias Trio vol.11 " In - between "
Phidias Trio vol.11 “In-between”
2024年12月13日(金)
19:00開演(18:30開場)
杉並公会堂 小ホール(杉並区上荻1-23-15)
【プログラム】
夏田昌和:新作 (2024 委嘱新作・初演)
ヴォルフガング・リーム:Gesangsstück (2002)
ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥ:Qasid 3 (2000-2001)
ルイージ・ダラピッコラ:パガニーニのカプリッチョによるカノン風ソナチネ (1942-1943)
どんな時代にあっても、過去から学ぶべきことは多い。しかし、新しい芸術を生み出すためには、その先の未来に目を向けなければならない。音楽家たちはいつも過去と未来のはざまに立たされることになり、そこに多くの葛藤や格闘が生まれる。だからこそ「今」の音楽たりえるのである。今回のフィディアス・トリオの公演 “In-between”=「はざま」では、このことを様々な角度や視点から炙り出す。ヴォルフガング・リーム、ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥ、ルイージ・ダラピッコラの作品に加え、夏田昌和による委嘱新作を初演する。彼らはどのように過去の潮流と対峙し、独自の道を見つけていったのか。多種多様なそれぞれの答えは、未来を照らす揺るぎない光となるはずである。
2024年7月6日(土)
Phidias Trio vol.10 “Live on… II”
15:00開演(14:30開場)
KMアートホール (渋谷区幡ヶ谷1-23-20 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩6分)
プログラム
田中吉史 : bogenspiel Ⅰ for violin solo(2003)
神本真理 : 記憶のコラージュ (2002/2024 revised)
山本哲也: Psychedelic Study for clarinet solo (2011)
松尾祐孝 : The Stratosphere (1985)
木下正道 : 炎は炎の中に消える、そして時間は時間の中に VI (2021)
渡辺裕紀子 : Memory and Stain (2019)
フィディアス・トリオ10回目の定期公演となる今回は、〈vol.7 “Live on…”〉に続き、現代を生きる日本人の作曲家たちを特集する。
田中吉史、神本真理、山本哲也、松尾祐孝、木下正道、渡辺裕紀子 — 彼ら6人の作品は、もはや一括りに形容できないほどに、多彩な個性や価値観を感じさせる。この多様性をもたらしているのは、何よりも、徹底した独自の思索と、妥協なき創作姿勢である。
今を生きる音、これからも生き続ける音。それをひたすらに追い求める作曲家たちの軌跡を追う。
2024.4.24
Phidias Trio CD発売記念公演
『Works for Violin, Clarinet & Piano - Francesconi, Watanabe, Manoury, Hong』
19:00開演(18:30開場)
会場:マリーコンツェルト(東京都板橋区中板橋18-11)
【プログラム】
渡辺俊哉:あわいの色彩 I(2017)
ルカ・フランチェスコーニ:Impulse II(1985-95)
フィリップ・マヌリ:ミシガン・トリオ(1993)
スンジ・ホン:Lucem Vitae(2017/18)
2023.11.13 アルビレオ音楽展
2023.12.9 "Tracing the Veins"
Phidias Trio vol.9 "Re-intepret"
2023年9月13日(水)
19:00開演(18:30開場)
杉並公会堂 小ホール(杉並区上荻1-23-15)
一般3,000円 / 学生2,000円 (当日券は500円増し)
チケットお申し込み
https://phidias-vol9.peatix.com/
【プログラム】
稲森安太己:
Illusion einer einsamen Reise im Winter 1827 (2023 委嘱新作・初演) ※原曲:フランツ・シューベルト《冬の旅》
Prelude for clarinet and piano (2022)
Ubi caritas et amor for violin solo (2011 舞台初演)
フランツ・シューベルト:
楽興の時 第2番 変イ長調 D780-2
あらゆる芸術作品は、無限の解釈の可能性を秘めている。ある作品をどのような視点から見つめ、そこから何を見出すのか — そのプロセスには、作品を解釈する者の哲学や価値観、生きる時代が鏡のように映し出される。
今回のフィディアス・トリオの公演では、国内外で活躍する作曲家・稲森安太己に、「F.シューベルトの《冬の旅》を現代の視点から新たに解釈し、その素材を再構築する」というコンセプトで新作を委嘱。“アイデンティティの喪失”という普遍的なテーマを持ち、時として前衛作曲家の創作の源泉ともなってきた《冬の旅》は、およそ200年の時を経た現在の東京で、何を映し出すのか。ゲストに古典から現代声楽曲まで幅広く精通するテノールの金沢青児を迎え、新たなクラリネット三重奏の表現を探る。
Phidias Trio vol.8 “Journey, Wander…”
2023年7月1日(土)
15:00開演(14:30開場)
KMアートホール (渋谷区幡ヶ谷1-23-20 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩6分)
プログラム
ペア・ノアゴー Per Nørgård
Grooving for Piano (1967-68)
Within the Fairy Ring - and Outside for Clarinet (1999)
Libro per Nobuko - Sonata « The Secret Melody » for Viola (1992)
ガリーナ・ウストヴォリスカヤ Galina Ustvolskaya
Trio for Clarinet, Violin and Piano (1949)
黒田崇宏 Takahiro Kuroda
journey, wander; haziness, fogginess for violin, bass clarinet and piano (2023 委嘱新作)
独自の音楽語法や哲学を追い求め、作曲家たちは終わりのない旅に出る。
北欧の先達や中央ヨーロッパの前衛の潮流を受け継ぎつつも、それを新たな技法や神秘的な世界観に昇華させたノアゴー。師ショスタコーヴィチの影響を打ち破り、強靭な個性をむき出しにするウストヴォリスカヤ。極端なまでの静謐な音響から、独特な時間感覚を編み出していく黒田崇宏。
書かれた時代も背景も異なる3人の音楽が、フィディアス・トリオの視点を通して交差する。
"Faint Lights" 田中慎太郎 with Phidias Trio
2022年12月10日(土)
15:00開演(14:30開場)
KMアートホール(東京都渋谷区幡ヶ谷1-23-20 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩6分)
主催:Phidias Trio
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
Program
アルヴォ・ペルト
・鏡の中の鏡
・Variations for the Healing of Arinushka
田中慎太郎:アルバム "永遠と一日より"
・春は馬車に乗って
・落葉の踊り
・灯火
・月は窓辺で夢を見守る #
・音の火影 #
・重なり合った時間 #
#世界初演
Phidias Trio vol.7 "Live on..."
2022年11月12日(土)
15:00開演(14:30開場)
KMアートホール (渋谷区幡ヶ谷1-23-20 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩6分)
主催:Phidias Trio
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
プログラム
森田泰之進:Soaring in Circles (ReincarnatiOn Ring V-a) (2021) 舞台初演
牛島安希子:クラリネット独奏のための新作 (2022) 初演
松平頼暁:秋山邦晴のためのメモリアル (1997)
北爪道夫:トリプレッツ (1999)
渡辺俊哉:あわいの色彩 (2017)
今井智景:Weaving (2018)
森紀明:Warum ist das Fragen sinnlos? (2018)
演奏家の役割のひとつが、楽譜を手掛かりにさまざまな解釈を導き出すことだとすれば、作曲家との直接的なディスカッションは、極めて有意義なもの。演奏は常にアップデートされ、作品は生き続けていく。今回フィディアス・トリオがご紹介するのは、いずれも作曲家との濃密な共同作業を経た、7つの作品。今井智景、牛島安希子、北爪道夫、松平頼暁、森紀明、森田泰之進、渡辺俊哉ら、個性派揃いの作曲家達のユニークな楽曲を演奏する。いま聴きたい、そして後世に残していきたい音楽が体感できる、刺激的な二時間。
Phidias Trio vol.6
"SOLOs ―ジャチント・シェルシの軌跡”
2022年7月16日(土) 15:00開演(14:30開場)
KMアートホール(東京都渋谷区幡ヶ谷1-23-20 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩6分)
Program
ジャチント・シェルシ:
Divertimento No. 3 for violin (1955)
L'âme ailée for violin (1973)
L'âme ouverte for violin (1973)
Preghiera Per Un' Ombra for clarinet (1954)
Ixor for clarinet (1956)
Four Poems for piano (1936 -1939) より No.1
Four Illusrations for piano (1953)
Phidias Trio vol.5
"Connect the dots"
2022年6月23日(木)
杉並公会堂小ホール
19:00 start
安良岡章夫: アリア・スコンポスタ II (2020)
安良岡章夫: 無伴奏ヴァイオリンのためのアリア (1992)
アルバン・ベルク: 室内協奏曲より 第2楽章 アダージョ (クラリネット三重奏版)
アントン・ウェーベルン: ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 op.7
トーマス・ヴァリー: Soliloquy (2012) 日本初演
ゲラルド・レッシュ: Sostenuto (クラリネット三重奏版)(2017) 世界初演
ヨハネス・マリア・シュタウト: Bewegungen (1996)
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2021. 9. 3
雑司ヶ谷楽友会 with Phidias Trio
4人の作曲家による新作発表会
としま区民センター
茂木宏文: 無声映画 ダルマ物語(映像:壮達也)
一色萌生: 夜の心象スケッチ
服部伶香: Melancholie V (初演)
藪田翔一: MeerKat(初演)
Black Out / FlashBlack (映像:アレクサンドル・ヤニツキ)
主催: 雑司ヶ谷楽友会
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2017.8.26
ヤオコー川越美術館 ミニコンサート
ゲラルド・フィンジ: 5つのバガテル
アントニン・ドヴォルザーク: ジプシーの歌op.55 第4曲 我が母の教え給いし歌 (ヴァイオリンとピアノ編)
ベラ・バルトーク: ルーマニア民俗舞曲 (セーケイ・ゾルターンによるヴァイオリンとピアノ編)
モーリス・ラヴェル: 水の戯れ
ダリウス・ミヨー: クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための組曲 op.157b
Gerald Finzi:5 Bagatlles for clarinet and piano
Antonin Dvorak:Zigeunermekodien op.55 No.4 Als die alte Mutter (arr.kreisler for violin and piano)
Bela Bartok:Romanian Folk Dances for violin and piano
Maurice Ravel:Jeux d'eau
Darius Milhaud: Suite for clarinet, violin and piano
2017年 8月26日(土) 16:00-17:00
ヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館)ラウンジにて